あー、なんか大変なことになりましたねー

どーしましょっ!どーしましょっ!!




………まあ悩んでてもしょーがないのでなんとか乗り切るしかないか








「これからミクスドの試合を始めます。両校の生徒は前へ!」


こっちのペア相手はミヅキハジメちゃん
あっちは大崎と不二ッコ


「ちょっと!どう言う事よ!」
「いやー、どうにもこうにもちょっとトラブっちゃってこっちのミクスド選手をボコっちゃったんですよ」
「………ほんとに、はトラブル起こさないでちょっとは大人しくできないの……?」
「相手がぶつかって因縁つけてきたんだもん。ま、テキトーに負けておいてあげっからさ」
「そんな心配しなくても実力で勝つから大丈夫よ」
「さいですか」
「青学は部員の管理も出来ないんですか?」

私達が話していると、ハジメちゃんが間に割って入ってきた

こんな危険生物放し飼いにする人の気が知れませんね
「それってあたしの事ですかい」
「他に誰かいますか?」

おのれ!腹立つなこいつ!!





僕はみーづきはじめ。聖ルドルフのマネージャー

どんな敵も僕のデータでお見通しって、言うじゃなーい



でもアンタ、電話で親と話すときだけ訛ってますから!残念!!



隠さないでよ山形県民斬り!!








おおっといけねぇ
あまりにも腹が立ってギ●ー侍風に悪口言っちまったぜぃ



そんなこんなで試合が始まった


サーブはあっち。こっちはレシーブ
サーブを打つのはフジッコでレシーブすんのははじめちゃん
私と大崎は前衛

ボールが高く上がり、フジコの目が開眼した
怖い!改めて見てみると怖い!!

しかもあの目は本気だ!!

案の定、フジコが打ったサーブは軽く130kmは出てそうなスピードボール
あのガリッとした腕からどっからそんな力が!?

そして難なくそれを返すハジメちゃん
ハジメちゃんも以外と強い!




「ねー大崎、マヂで青学負けちゃったらどうするよ」
「負けないようにすんのが今のアンタの仕事ですよちゃん」
「つーかあの様子だとフジコとハジメちゃんの打ち合いでほぼ終わるんでない?前衛にかすりもしやがらねぇ」
「今回は暇になりそうねー」
「そだねー」

そんな事をネット越しに話す私と大崎
その頭上ではボールが飛び交う

で、結局






「ゲームセット、ウォンバイ青学!7−5!!」

青学が勝ちました

あー、ハジメちゃん悔しそう

て言うかあたしゃあどういう反応をしたらいいのかわからんよ




「え、えーと………ドンマイ☆」
「取り敢えずお前は何も喋らない方が良いぞ」

ゆーた君から突っ込みを貰いました

「あれ、ゆーた君リョマ子と試合でしょ?勝ったの?」
「………負けた」
「ありゃ」

取り敢えず落ち込みまくってネガティヴオーラ出しまくりなので、私はルドルフから逃げるように青学の方へ帰りました











「えーと……マジですんません。あの、主人公だからってちょっと調子に乗ってたって言うか………」

青学に戻った私は案の定、ヅカに正座させられてお説教
竜崎先生からはほっぺをつねられ桃や菊は私を笑いまくる

取り敢えず腹立つので後々桃と菊にはおもしろおかしい仕打ちをしたいと思います






結局私達はルドルフに勝ってベスト4進出

関東大会の切符を手に入れました


………あたしゃなんもしてませんがね







「あーあ、出番無かったなぁ今回」

私がぼやくと、リョマ子がこっちを見た

「手、完治したんすか」
「したんだけどさせてくんねーんだってヅカが。あー試合してぇ!フツーに青学チームとして試合したい!!」
「………先輩」
「なにさ」


「俺と試合やんないっすか?」
断る

即答してやった


「………試合やりたいって言ってたじゃないっすか」
「何であたしがリョマ子とやんないといけねーのよ」
「興味あるんすよ、先輩のテニスに」
「試合見てないの?」
「ミクスドで組んだ事も部活でペア組んだ事も無いっすよ」

あー、そっか
大体ミクスドも部活も不二や高槻が多いかな
多分ペアとしての相性だのなんだのもあるんだろうけど

「これからでもいいっすよ」
「大体仲間内で試合してどーすんのさ」
「同じ部であろうとも敵っすよ」
「あーそーかい」

適当に流すと、リョマ子は明らかに不機嫌顔になった

「先輩、試合」
「やんない」
「やる」
「やんない」
「やるったらやる」
「やんないったらやんない」

早足で歩き出すと、リョマ子も小走りでついてくる
こんな時に不謹慎な気もするけどめちゃんこかわゆい。リョマ子のファンクラブが見たら狂気乱舞でーすねー

「何で試合したくないんすか」
「何で試合そんなにしたいんすか」

秘技オウム返し

先輩、俺に負けんのが怖いんすか?」
「あーそうそう。めちゃんこ怖い。きゃーこわーい!怖すぎて鼻血吹き出しちゃうー」

超がつくほど棒読み





この後もリョマ子は私からひっついて離れませんでした

リョマ子の様子を見るとあれは諦めてなさそうです



後々試合することになるのかも。めんど……嫌だなぁ